「思いこむ」と「考えこむ」の違い、「思い出す」と「考え出す」の違い
上の記事の続きです。
今まで、「思う」と「考える」の違いを考えてきたんですけど、どうやら、これから見ていくお題の答えを出すことが重要らしい。
今回のお題は
問三 「思い込む」と「考え込む」の違い
問四 「思い出す」と「考え出す」の違い
です。
「思いこむ」と「考えこむ」の違い
早速問三から始めてみます。
これ、結構違う気がする...!
だって、思いこんでる人はその人の「思いこみ」をペラペラしゃべりそうだけど、考えこんでる人は話しかけても答えてれなそうです。
思いこんいる人はすでに自分の中で答えができているけど、考えこんでいる人は自分の中で答えがまだ出ていなくて、それを導こうと奮闘しているはず。
思いこんでいる人はその人の「思いこみ」で頭がいっぱいだけど、考えこんでいる人は、いろんなものが頭の中をぐるぐるしている。
まとめると
「思いこむ」とは、
何か頭にアイディアがあり、それを固く信じていて他のアイディアには目もくれない
って感じでしょう。
「考え込む」とは、
何かに対して、あーでもない、こーでもない、と頭がぐるぐるしてそれが止まらない
という感じだと思います。
「思い出す」と「考え出す」の違い
次は問四ですね!
これも分かりやすい!
僕が何かを思い出すときは記憶を掘り起こしているけれど、考え出すときは新しいアイディアを出そうとしている。
思い出している人は「なんだっけ、あーーーなんだっけ、えー、うーーん、あれだよ、あれ、いやー、ど忘れしたっ、うん知ってる知ってる、あー、なんだっけぇぇぇぇぇ!!!!!」
考え出している人は「何かないかな~、いい考え、ないかなぁ~。意外性があって新規性があって、でも現実的で...なんかないかな~。もう一歩、もう一歩のところでひらめきそうな、ひらめかないような、、、アイディアはのどまできているんだよ! ううう、ぐるじぃぃ。」
思い出した人は「すっきりしたぁ~~」
考え出した人は「これはノーベル賞級。私はとんでもないことを考え出してしまった。」
まとめると
「思い出す」とは、
記憶の中から必要なことをよみがえらせること
かな。
「考え出す」とは、
考えをめぐらせた結果、新しいアイディアを作ること
でしょうか。
ちなみに、「思い始める」とか「考え始める」っていう解釈の仕方もあったけど、めんどくさいのでこれは考えません。ごめんなさいね!
「思う」と「考える」
もう、この先は僕の日本語力ではどうしようもないので、本に書いてあったことを簡単にまとめてみます!
「考える」の語源
本当になんとなくですが、「思う」よりも「考える」から先に書かせてもらいます。
「考える」という言葉をさかのぼると、
「刑罰を決めること」という使い方をされているそうです。
もとの形は「かむがへる」で、
「かむがえる」の「か」は「事」とか「所」を意味し、
「かむがえる」の「むがへる」は「向き合わせる」ことを意味するそうです。
犯罪者のやった「事」が法律のどの条文に当たるのか「向き合わせる」、ということです。
戸籍帳の記載と実際の土地と突き合わせて調べることも「かむがふ」だったそうです。
つまり、「考える」は語源的には「事実を突き合わせてしらべる」ことになります。
「考える」とは
前回記事にこう書きました。
つまり、あーでもない、こーでもない、とうんうん唸ることが考える行為そのものなのでしょう。
もう少し具体的に書くと、検証や検討をする過程、と考えられます。
これはいい線行ってるんじゃないですか?
これ、絶対いい線行ってるんじゃない!?
文学のなかでの「思う」
古い文学で「思ふ」とは「言葉には出せないけど好き!」という恋心を意味したらしいです。
心の中には「ある一人の人の姿」しか見えない。好き。でも言葉に出せない。伝えられない。
こういう甘酸っぱい言葉だったのです。
「思う」とは
今もさっき書いたような意味はあるでしょう。
でも、もっと意味が広そうです。
それで僕は、
「思う」とは、自分の中に何らかの概念があって、それが変わらず心の中にあること
だと考えました。
これも結構いいんじゃないかな(笑)
まとめ
- 「思う」とは自分の中に何らかの概念があって、それが変わらず心の中にあること
- 「考える」とはあれこれ検証や検討をすること
終わります!
2017/5/19 森見ますお