アトピー性皮膚炎について(2)
続きです。
病歴つづき
漢方医
医療への不信感から、西洋医学バリバリの病院には行きたくありませんでした。
そこで、「Aという漢方医が良いらしいよ」という噂を聞きつけ、その病院に行くと大盛況。
初診は3時間くらいは待ったでしょうか。
やっとのことで呼ばれて診察室に入ると、いい感じの中年おじさんが出てきて、
「あらららら、すごいことになっちゃったねぇ~。痒いでしょ」
嫌味な感じはなく、「あ、いいお医者さんだな」と感じました。
「それでは、ベッドに横になってくださーい。お腹さわりますね」
グッ
「それでは、起き上がって、舌を見せてください」
ジッ
「寒がりですか? 暑がりですか?」
「便は硬い方ですか?」
などなど。
今までのお医者さんとは全く違う診察で、「これはすごいな」と思ったものです。
同時に「東洋医学って好きかも」とも思いました。
一通りやることを終えたのか、「ちょっと薬の組み合わせを考えるんで、まっててね」
と言われ、診察室で待機。
組み合わせが決まると、薬の説明をしてくれました。
ただ、ちょっと意表を突かれたのが、
「今の状況だと、ステロイドも塗らなきゃ絶対だめだよ」
と言われたことです。
ステロイドなんて絶対おかしい、と思っていたものですから、びっくりです。
でも、これから信じて診てもらいたい! と直感したお医者さんが言うのだから、受け入れるのも早かった。
こうして、漢方メインにステロイドを少し使っていく治療を始めることになりました。
まずくて面倒な漢方
最初は大きな期待を持っていたものの、だんだん漢方薬を飲むのを怠けるようになりました。
漢方薬はとにかくまずいし、なかなか効き目が表れないのです。
医者には「飲んでます」と嘘をついてしまうものだから、家に薬がどんどんたまっていく。
たまればたまる程、罪悪感が増していきます。
でも、まずくて飲むのが辛いから、なかなか手を付けられない。
次第にそのお医者さんにかかるのが嫌になってしまいました。
丁度、ステロイドに対する誤解も解けてきたころで、西洋医学でもう一度やり直してみようかな、とも考えていたところでした。
病院の変更再び
母の友達に皮膚科医がいて、その病院に行くことにしました。雰囲気の良い個人病院です。
これが大体高2の秋だったと思います。
最初に治療計画を説明されました。
「まずはステロイドで炎症を抑え、頃合いを見てプロトピックに移行していく」
というものでした。
西洋医学が戻ってきた、と感じました。
前ならすさまじい嫌悪感を感じたはずなのに、人は変わるもの。
こうやってはっきりと説明される方が安心するな、と感じたんですね。
だから、ステロイドもちゃんと塗りました。
炎症も当然良くなってきて、しばらくは順調に経過していた記憶があります。
しかし、そろそろプロトピックに移行できるかな? と思っていた時期に、顔に重症のニキビを発症してしまいます。
これが非常に厄介だったのでした。
次回はこの続きです。