アトピー性皮膚炎について(1)
これからしばらくは、アトピー性皮膚炎についてブログに書いていきたいと思います。
僕はアトピー性皮膚炎の患者です。
であると同時に、皮膚科志望の医学生でもあります。
ですから患者としての視点と専門家の卵としての視点との両方からお話しして良ければな、と思っています。
長くなるので、たぶん連載です。
病歴
アトピー性皮膚炎の発症
発症したのは高校一年生の夏だったと思います。
ある日、体育の授業でかいた汗がむれてしまい、肩のあたりにあせもができました。(というか、そう思いこんでいた)
少しかゆいけど、あせもだからほっとけば治ると思っていたのですが、なかなか治らない。
そうこうしているうちに、湿疹がどんどん広がってきました。
それでも当時は「アトピー性皮膚炎」なんて病気を全く知らなかったものですから、適当に保湿剤を塗ってごまかしていました。
しかし、湿疹はさらに広がるし、赤みもどんどん増してくる。おまけに、湿疹はじゅくじゅくしてきて、体液がしみだしてくる。
これはおかしい、と思って皮膚科にかかったところ、「たぶんアトピーですね」
と医師。
「何がたぶんじゃい。こっちは痒くてしにそうなんだ!」と思いながら、もらったステロイドを塗ったところ、すぐに良くなりました。
でも、「良くなっても、次に来るまでに塗り続けてください」と言われてたのはすっかり忘れて、薬を塗るのをやめてしまったのが悪かった!
再び悪化! 医者に見せたら「塗るのやめたでしょ?」と図星を言われて、しゅんとなりました...
同時に「アトピー性皮膚炎」の診断が確定。
この日から、この病気との長い付き合いが始まりました。今思うと懐かしい。
医療への不信感と不適切治療、そして悪化
最初にかかったお医者さんにしばらく通っていたのですが、あんまり状態が良くならずイライラがたまっていました。
次第に医者への不信感がつのってきて、アトピーの治療法とか良い医者とかを調べるうちに、「医者の治療法は間違っているのではないか」と思うようになりました。
「医療への不信感」といっても大げさではなかったと思います。
今思えば、医者の言うことを完全に守っていなかったから駄目だったのですが。
医療への不信感は、僕を不適切治療に導きました。
今でも、Googleで深く調べると、「脱ステロイド」とか「サプリメントだけで治す」とかいろいろ出てきます。(少なくなってきましたが)
当時の僕は、これらにまんまと引っ掛かりました。
医者に行くのをやめ、信じるサプリメントを飲み続けました。
しかし、良くなるどころか、悪くなる一方。
湿疹は全身に広がり、家の外に出られる状況ではなくなりました。
ついには学校に行けなくなってしまうという事態。
やっぱり病院じゃないとダメなのか...?
何も信じられなくなり、混乱を極めた時期でした。。。
次回も病歴のつづきです。