エクセルでオリンピック方式の平均を取る方法【TRIMMEAN関数】
僕はエクセルで遊ぶのが大好きな変人です。
この趣味が誰かの役に立つのではないかという淡い希望をもって、初めてのエクセル解説記事を書かせて頂きます。
さあ、誰の役に立つのやら...
オリンピック方式で平均を取る
こういった記事は結論から入るのが常識。
まずは以下の図をご覧ください。
赤で囲ったセルに、
=TRIMMEAN(データ範囲, 2/COUNTA(データ範囲))
と入力するだけでオーケー。
もちろん、そのままオートフィルが可能である。
さらには、突然審査員が病欠しても問題ない。
手順を詳しく解説するよ!
エクセルと数学が得意な方は、さっきの画像を見ただけで全てを理解できたと思う。
今から書くのは、エクセルの操作が苦手な人のための手順である。
とりあえずは、上の図と同じものをなんとか作って頂きたい。(枠とかは適当で構わない。)
次に上図の緑の枠を選択する。
選択したら、矢印の「fx」をクリックしてほしい。
すると、わけの分からないウィンドウが飛び出すので、「排除」と入力し、検索開始。
そこから「TRIMMEAN」を選択→「OK」をクリック。
すると、さらに意味不明のウィンドウが出現する。
ここで、ウィンドウと表が被らないよう、適切な位置に移動してほしい。
上図のようにデータ範囲を入力する。
手動で入力しても良いが、表にカーソルを当てて、該当箇所をドラッグするだけで入力できてしまう。
さらに、下の段も以下のように記入してしまおう。
範囲は上段と全く同じものを記入する。
完了したら、「OK」をクリック。
見事完成。
これでもわからなかったら、コメントで騒いで下さい。暇だったら対応します。
仕組みというか数学的根拠というか何でこれでいいのっていう
TRIMMEAN関数とはどういう関数か
=TRIMMEAN(データ範囲, 割合)
で、データの上限と下限から一定の割合のデータを無視して平均をとります。
意味が分かりませんね。なので頑張って分かりやすく説明します。
まず、大まかには
「入力されたデータ範囲のうち、大きすぎる数と小さすぎる数を無視して平均を取るぜ!」
という機能があります。
そして、
「どのくらい無視するかは、ユーザーのみんなが決めてくれよな!」
という性格もあります。
例えばTRIMMEAN君に
「データ範囲はA1からA100で、5%無視でよろしく頼む!」
と注文すれば、
「あいよ! 上2.5%と下2.5%をカットしとく! 残りの数で平均を取ります!」
と返事をしてくれるわけです。
実際の入力としては、
=TRIMMEAN(A1:A100, 0.05)
という風になります。
(割合の欄はパーセントではなく、小数で入れなければならないので、5%なら0.05)
COUNTA関数とはどういう関数か
=COUNTA(セル範囲)
で、空白ではないセルの数を数える関数です。
たぶんこれは難しくない筈。
オリンピック方式にするためには割合の部分をどうするか
オリンピック方式は、上下1つずつカットして平均を取ります。
つまり、これを割合で考えると、
上下ずつカットすると考えることができます。
なので、実際に「割合」の欄に入力すべき数値はであり、これをエクセル関数にすると
2/COUNTA(データ範囲)
となるのです。
だから、
=TRIMMEAN(データ範囲, 2/COUNTA(データ範囲))
で上手くいくというわけです。
ふう疲れた。
以上。後半のムズイところは、僕の日本語力だとこれ以上は無理なので、あとは各自でうんうん唸って考えて頂きたくお願い申し上げそうろう。