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失態を犯した時の謝罪方法:遅刻を例に

遅刻

 

一昨日の土曜は自分にとって最悪な一日で、その夜はやけ酒をしてしまって、風呂にも入らず寝てしまったことが敗因だった。

 

翌日の朝、起きてみると空が妙に明るい。

 

朝9:00からバイトだというのに、あまりにも太陽の位置が高いのである。

 

時計を観ると10:00であった。

 

なるほど、現在10:00であれば、9:00の予定に間に合う可能性は非常に低い。

 

間に合う唯一の方法は、光速よりも速い速度で移動することであった。

 

そのため、僕はおもむろに本棚からアインシュタインの『相対論の意味』という書籍を取り出し、丁寧に読み始めたのである。

 

しかし、そこに光速よりも早く移動する方法は載っていなかった。

 

この際、最後の砦は心理学である。いかに雇用主の怒りを収めるかが最もクリティカルな課題と考えられた。

 

失態の対応方法は4通り考えられる

以下の書籍の内容を根拠として記述します。

 

 

この本の内容を一部引用しましょう。

 

心理学では、私たちが人生で経験するミスや失敗のことを「窮地(predicament)」と呼んでいる。この窮地に陥ったときに、そのダメージを最小限に抑えるための印象操作の技法が、「防御的印象操作」である。

 

さらに、「防御的印象操作」で重要なのが適切な「言い訳」である、と書かれています。

 

確かに、しくじった有名人の謝罪会見を見ても、彼らの「言い訳」次第でその後の印象がガラリと変わるのは明らかでしょう。(円楽さんは上手かった)

 

その重要な「言い訳」ですが、これには4種類あるのです。

 

再び引用ですが、こういった基本公式があるようです。

 

言い訳=「自分の責任を認めるか否か」×「行為の悪質性・行為による被害を認めるか否か」

 

これらの観点から、「否定」「正当化」「弁解」「謝罪」の4種類の「言い訳」に分類されます。

 

それぞれ解説していきます。分かりやすく、遅刻の場合の例文を取り入れてみました!

 

否定:どちらも認めない

否定」は自分の責任も、行為の悪質性やそれによる被害も、一切認めない対応です。

 

何か責任を問われても

 

「遅刻したという事実はありません」

 

と根っこから否定することを「否定」と言います。

 

正当化:自分の責任だけ認める

正当化」は、自分がその行為をしたことは認めるが、その悪質性を認めない対応です。

 

「金を盗んだのは事実だが、悪い金持ちから盗み、善良な貧民に金を配った。私はいいことをしたのだ」

 

という鼠小僧のロジックがありますが、まさにこれが「正当化」です。

 

遅刻の例だと、

 

「私は遅刻をしましたが、困っている老人が階段を上るのを助けたから遅刻したのです」

 

といった具合になると思います。

 

弁解:行為の悪質性・及ぼした被害のみ認める

弁解」は、自分のしたことの悪質性等は認めるものの、自分の責任は認めない対応です。

 

「遅刻をしてしまい、ご迷惑をおかけしたのは申し訳ないのですが、実は風邪をひいていて、うまく起きられなかったのです」

 

というのが「弁解」の例です。

 

謝罪:すべて認める

謝罪」は、自分の責任も、行為の悪質性もすべて認める対応です。

 

「遅刻をしてしまいご迷惑をおかけしました。申し訳ございません。すべて私の不注意によるものです。」

 

というのが「謝罪」の例である。

 

相手が怒っている場合はまず「謝罪」

以上の「否定」「正当化」「弁解」「謝罪」は状況によって使い分けるのが良いです。

 

しかし、相手の怒りをやわらげるという目的においては

 

謝罪→弁解→正当化→否定」の順で良いとされています。

 

つまり、あなたの失態によって相手が怒っている場合は、とにかく「謝罪」をした方が良いということになります。

 

遅刻の例で考えれば、怒っている相手に、風邪の症状や助けたおばあちゃんの話をしても、その怒りは増幅するばかりです。

 

まずは「謝罪」をして、怒りを収めないことには、その後の冷静なお話し合いは出来ないでしょう。

 

怒っていなくても軽く「謝罪」が良い

相手との関係を良くするという目的でも

 

謝罪→弁解→正当化→否定」の順で良いとされています。

 

相手が怒っていなくても、一旦「謝罪」を入れることは、今後の関係を良くするためにも重要なことなのです。

 

「謝罪」の後は徐々に「弁解」へ

いくら「謝罪」が良いと言っても、出来る限り自分の名誉を保ちたい、という場面もあるでしょう。

 

その場合、一通り「謝罪」をした後、軽く「弁解」に移行するのが良いと思います。

 

とはいってもやり過ぎは逆効果です。

 

遅刻したことを謝って謝って、やっと相手が「しょうがないなあ」となってきたときに

 

「実は少し体調を崩しているんです」と控えめに言うくらいが限界でしょう。

 

理想は「謝罪」だけで終わらせることなのです。そしてできるだけ同じ過ちを犯さぬよう、誠意を見せることが大事です。

 

「正当化」は特殊例

正当化」に関しては、医師の診断書など本当に正当化できる根拠が必要です。

 

こういった事例は特殊です。

 

遅刻の場合、単なる寝坊の時は「正当化」するのはやめましょう。

 

電車の遅延なども「正当化」の理由にならない可能性が高いです。

 

「遅延を見越して早めに出てこい」と言われたら、されまでです。

 

いくらそれが理不尽だとしても、遅刻した手前、立場が弱いので仕方ないでしょう。

 

「否定」は論外

これはほとんど使うべきではありません。

 

というか、僕自身使うべき場面を想像できません。

 

まとめ

まずは「謝罪」をすることで、相手の怒りや、相手の不快感を最小限に抑えることが基本です。

 

もし必要であれば、その後「弁解」に移行します。

 

もし、正当化に足る根拠があれば「正当化」をしても良いでしょう。

 

以上、失態への対応方法でした。

 

2017/7/4 森見ますお